12月20日(火)。吹田市議会は常任委員会審査の2日目でした。
(文教市民常任委員会)
報道されている通り、文教市民常任委員会では、ガンバ大阪を指定管理者とする条件付き寄附を受納する議案を全会一致で可決しました。26日(月)の本会議で最終的に決定されます。費用負担については全額ガンバ大阪および募金団体が負い、吹田市には一切の費用負担が発生しません。ガンバ大阪が撤退した後のスタジアムの取り扱いについては議論らしい議論がなされませんでした。そこを言い出すと、反対のための議論になってしまうからです。市幹部の言説を信じて、市民負担が無いことを確認したうえで、民主市民連合(議会内民主党系会派)としても賛成いたしました。ここにご報告を申し上げます。
(財政総務常任委員会)
財政総務常任委員会では、夜中1時前まで議論が延長したようです。井上市長が推し進める使用料・手数料・自己負担金の値上げについては、ほとんどが継続審査に付されました。市民への周知期間があまりにもなさ過ぎること、財政に対する認識や受益と負担のバランスをもっとよく考慮すべきことが主な理由です。ただ、議論が夜中になったことについては、果たして本当に政策議論が詰まった延長なのか、またしても感情論先行の結果なのか・・・、委員会審査もインターネット中継したいくらいです。市民の前と役所職員への態度の違いを放映したほうがいいのでは・・・。
(建設常任委員会)
私が今年度、所属している建設常任委員会では、委員会審査も白熱したのですが、委員会外のところでも議員間討議がなされました。まさに四つ巴の議論をしましたので、ここにご紹介させていただきます。
<内容>
吹田市にはこれまで江坂に「花と緑の情報センター」という施設があり、貸し館(室)として市民利用に供していました。ただ、施設の性質上、草花に関する内容であれば利用料を免除しており、料金はいただいておりません。関連団体も半額免除の制度を適用しておりまして、実質は95%の利用者が減免措置を受けています。(実際に平成22年度の料金収入は1万円ほどでした。)
今般、南千里駅前に(仮称)公共公益施設が開設されるのですが、そこにも「千里・花と緑の情報センター」がオープンします。当該施設の設置条例をつくり、利用料金の設定をしなければなりません。
そこで、市長提出議案として、江坂・花と緑の情報センターを規定している1つの条例の中に、千里・花と緑の情報センターを追記する内容と、千里の料金設定および江坂の値上げという3つの内容が付加されて議会審議にかけられたのでした。所管する建設常任委員会(川本均・委員長)では、この件について審査をしたのですが紛糾した結果、継続審査となったのです。
市の提案はこうです。
新設される南千里駅前公共公益施設は料金改定ではなく、新規の設定である。従って、同建物に入居する全ての市施設については、同一の考えにより新規料金を設定していくというものです。井上市長は、今の吹田市をみて財政非常事態だと危機意識を煽っています。その観点から独自の計算式を導入して、新設施設の料金設定をするとのお考えです。
具体的に数字を挙げると・・・
南千里の情報センター講習室は、午前3,300円。午後は8,100円。夕方は11,400円という料金設定です。写真の下段をご参照ください。
江坂の情報センター講習室は、午前400円。(600円。)、午後1,000円(1,500円。)、夕方1,400円(2,100円)です。括弧内は値上げ後の金額です。写真の上段は値上げ後の江坂の数字です。
料金値上げにあたっては、一定の基準となる考え方が示されており、(A)同一施設(例えば、市民センターやコミセン)は同一料金体系とすること、(B)急激な料金値上げを緩和するために1.5倍を超える値上げについては1.5倍までを上限とすること、(C)料金改定に際しては決まった計算式を用いること、というようなルールです。(ここでは決まった計算式の説明は省略します)
------四つ巴(その1)------
江坂と千里のどちらも「花と緑の情報センター」という同一施設なので、料金にこれだけの開きがあることは許されない。江坂の値上げ後も、講習室は概ね5.5倍の料金差となっている。同一施設、同一料金体系という考え方(A)を尊重して、江坂の水準に千里の料金設定を合わせるべきである。
------四つ巴(その2)------
市側の提案通り、同じ建物の中で施設によって料金設定に対する考え方が揃わないのは不自然である。江坂も本来ならもっと値上げすべきだが、1.5倍ルールで値上げしきれない。江坂と千里のバランスよりも、同一建物の中での料金設定という考えを優先すべきである。(だから江坂と千里に料金差が生じても仕方ない)
------四つ巴(その3)------
そうは言っても、実際95%の利用者が減免を適用されており、条例上の料金設定なんて何円でもいいのではないか?施設が設定している目的外の使用をする人はお金を支払ってもらい、施設の設置目的に合致する人からはお金をいただかないのだから、市長提案の通りでいいのではないか。
------四つ巴(その4)------
江坂の値上げ1.5倍ルールを外して、千里と同等の料金とすればいい。そもそも、江坂が安すぎる。1.5倍ルールは市側が勝手に決めたことであり、議会は従う必要がない。
と、このように四つ巴の議論が交錯したのでした。それぞれの観点に基づいて市側に質問をするのですが、建設委員(市会議員)の言うことがあまりにもバラバラなので、委員会休憩中に議員間討議をした結果、継続審査することで決まりました。
私の考えは(その1)です。(その2)はあくまでも市役所のルールであり、千里は高い、江坂は安いというアンバランスが市役所の勝手な都合でもたらされてしまいます。(その3)は、実利を確保さえすれば理屈はどうでもいいという現実主義なのですが、原理原則を重んじる性格なので、どうも性に合いません。(その4)では(B)の考え方が阻却されてしまいます。どうしてこの花と緑の情報センターだけ1.5倍ルールを適用しないのか説明がつきません。更に適用と適用除外とを仕分ける作業が発生してしまい、余計に手間でもあります。
さて、ここまでご覧になり、皆さまはいかがお考えでしょうか?
どの案がいいとか、市長提案はそもそも「痛み」の押しつけばかりだとか、ごちゃごちゃ内側の議論を言われてもよく分からんだとか、いろいろと思うところがあろうかと存じます。私としては、この四つ巴の議論は議事録にも残らないものですから、備忘録として書き留めておきたいと思っていますし、市民の皆さまにも市会ではかなり突っ込んだところまで議論をしていることをお知らせしたいと思いますので、記述しておきます。
12月市会は26日(月)に討論・採決をして閉会する予定です。
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