12月17日(土)。午後は母校である同志社大学の今出川キャンパスにいました。同校で開催された関西行政学研究会12月定例会に参加するためです。通い慣れた母校と言いたいところですが、実際は2年間しかいませんでしたので、建物配置くらいしか覚えておらず、飲み物を買うのにも迷ったくらいでした。
(※1・2年生は田辺キャンパスという別の場所で勉強しますので、3・4年生の2年間という意味です)
百万遍(にある京大)にはもう6年も通っていますので、どうも愛着はそちらに向いているようです。京都市営地下鉄の今出川駅を降りたところで、同志社香里中・高の西山校長先生に遭遇しました。立ち話の分、関行研にはちょっとだけ遅刻してしまいましたが、大学よりも香里中・高に愛着があります。不思議なものですね、母校の同志社大学構内で道に迷うのですから・・・。
正門を入るとすぐに写真のようなクリスマスツリーがありました。関行研が終わった夕方にはこのようにライトアップされていて、とてもキレイでした。
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さて、肝心の関行研のほうですが・・・
本日のスピーカーは、市川喜崇・教授(同志社大学)です。テーマは、来秋の刊行予定となっている「日本の中央-地方関係 現代型集権体制の起源と福祉国家」という本の草稿を元にしたものでした。草稿段階なので、内容のご紹介および引用は控えさせていただきます。
市川教授からそのように取り扱うようにしなさいという指示はありませんでしたが、いちおうのマナーとして控えておきます。
この関行研は、スピーカーの発表を約1時間、聴きます。その後、ちょっと休憩を挟んで、約2時間、発表内容に対する討論をおこないます。この討論がとても充実しており、本当に参考になっています。今回の討論もスゴイ議論の応酬でした。
1つだけ、意見を言おうかと思ったのは・・・
都道府県が市町村の補完機能、広域調整機能、連絡調整機能という3つの機能を担っているという話しの中で、鳥取県、島根県を引き合いに出し、県内の基礎自治体が全て補完するべき事態となる人口減少、税収減少に陥った場合、県が事務をするべきなのか、国の出先がするべきなのかという議論がありました。分かったような、分からないようなやりとりでした。
私の考えは基本的に・・・
「いかに権限を下位に移譲していけるのか」という本質が無いと議論は空転すると考えています。国よりかは都道府県、都道府県よりかは市町村、市町村よりかは地域地区単位へ、どんどん正当な権限を下位に移譲するように考えると県の機能を相対化して国で代替するなんて発想になるはずがありません。
また、国の場合は全国津々浦々、同じ法や政令などのルールで動きますが、自治体の場合は勿論、法は前提ですが、地域個性に合った条例などのルールを定めて、まちの実情に合ったように運営されているはずです。国サイズでは大きすぎて実は最低限のルールしか定められない、自治体は地域個性が発揮できるように、自治体の実情に合ったようにルールを決めて運用している。この本質があれば、県を相対化して国の出先で事務をやるなんて発想になるはずがありません。
行政運営の効率だけを考えては、自治の本質を見落としてしまうのではないか、と意見を言おうと思ったのですが、あの場所ではやめておきました。ここで私が忘れないように書き留めておきます。
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関西行政学研究会は本当に大切な場です。実務や実際の行政・議会とは直接的には結び付きませんが、理論だてて整理するとこのように分類されるだとか、分析を通して辿り着く知見があるだとか、この範囲の中であれば普遍的にこんなことが言えるだとか、そういう学術研究が求めているものを考え抜くには最高の場だと思えるからです。
理論と実務の架橋。目指すべき価値観ではありますが、本当に架橋しなければならないのか、二つのテーマを追い続けている私にとっては、実に悩ましい問題でもあります。行政学の論文を書いている時と、議会質問の原稿を書いている時は、完全に切り離してやっていますので、私の中では、今、この二つ(理論と実務)は連絡されていないのですが、もっと成長すれば何か見えてくるのかも知れません。
ご発表の市川喜崇・教授(同志社大学)、おつかれさまでした。幹事の上川龍之進・先生(大阪大学)、ありがとうとざいます。討論された皆さま、ご参加の皆さま、おつかれさまでした。
今年も一年、お世話になりました。来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
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