12月13日(火)。吹田市議会は12月定例会における代表質問の初日を迎えました。午後からの登壇者の一人目として、私も民主市民連合(市議会内民主党系会派)の代表質問をいたしました。
市政における重要案件が山積されているはずの今議会ですが、市民の関心は相変わらず低調なままでした。使用料・手数料・自己負担金の値上げが列挙されていても、実際に決める議会を見に来る市民はほとんどいません。本当に熱心な自治会長さんだとか、いつも来られている議会ウォッチャーの方ばかりでした。
ガンバ大阪については、120億円~130億円(、150億円)規模とも言われているサッカー専用スタジアムの負担付き寄附を受けるという大きなことを審議していますが、サッカーファンの姿はまったくありませんでした。吹田市にあまり関係のない市外の一部の人が裏舞台で騒いでいるだけであって、実際にはサッカー熱は感じられません。募金団体が吹田市に建設地を決定してからこの間、吹田市(役所)に届いたスタジアム関係のお手紙は12~13通でして、内2通は建設反対の内容でした。
私宛に届いたものは市外の方から14通です。吹田市内からは西山田にお住まいの方の1通だけでして、その方からはこれまでに数通いただいたのですが、毎回、論点を突いたいい内容のハガキを頂戴しております。西山田のその方はスタジアム賛成派でして、本当にガンバ大阪を愛していらっしゃいます。
さて、代表質問では今おこなわれている市政改革について、市長の方針を念頭に、いろいろと質問しました。市長とは若干の異なりはありますが、今、吹田市にとって為すべきことの多くのところで一致点が見つけられました。
改革には痛みが伴うものです。議会としては、痛みが走りすぎて限界を超えるところについて、市民生活の防波堤にならなければなりません。でも、改革を進めることに抵抗するつもりもありません。要するに、バランスをとって市民の声をお届けしながら、行政としてしなければならない体質改善を断行するというものです。市長のお手並みを拝見させていただいてきましたが、議会の(議員としての私の)お手並みもどうぞご覧下さい。これから加速していく時期ですから。
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さて、質問時間の半分を費やしたガンバ大阪サッカー専用スタジアムの件について、議論の経過をご報告させていただきます。
前提として、私はスタジアム建設の反対派とレッテルを貼られているようですが、それは間違いです。過去に綴ったこれまでの考察は、吹田市民にとって負担が過重になるのであれば反対であるという趣旨でして、それはスタジアムに限らず全てのことに言えるものです。
当初、この話しが持ち上がった頃、当時の市長さんが、2010年3月市議会で「議会には議決をさせる」と放言したことが、そもそものボタンの掛け違いの始まりでした。議会と市長の行き違いがあり、市民にとっての負担増を憂慮した結果、吹田市の要望として、所謂、3条件と呼ばれるものが出てきたのです。これをガンバ大阪に示したら、ガンバ側が高槻市へと交渉の相手方を替えたのでした。
ここで一旦は交渉が凍結されました。皆さまご承知の通りです。
今回、新しい市長が来られて、議会にも丁寧に説明を尽くされて、ガンバ大阪側も吹田市が示す条件を柔軟に受け入れるというふうに態度を軟化させたので、前回の3条件を踏まえたうえで新しいステージから交渉が再開されたのでした。私はそもそも、吹田市の議員として、市民負担が回避できるのであれば市営であってもいいと考えています。これまでは市民負担があるならば、企業保有なり、大阪府が引き受けるなりして、スタジアムを建設してくれればいいと表明していました。ですから、スタジアムそのものが吹田市にあることにまで反対したことはありません。
今回、代表質問での質疑を通して、次のことを理事者答弁として引き出しました。
1.これまでの3条件を承諾することに加えて、固定資産税相当分の吹田市負担が無くなりました。ガンバ大阪側が万博記念機構に対する土地賃借料の全額を負担します。
2.数年後にやってくるであろう大規模修繕については、全額、ガンバ大阪側が負担し、吹田市の負担は一切ありません。大規模修繕費用として年間5千万円の補給金をガンバ大阪が捻出し、吹田市の基金として積み立てます。積立金以内であれば、それを活用しますが、積立金を超える部分については、ガンバ大阪が負担しますので、ガンバ大阪の全額負担、市は一切の負担なしということが明確になりました。
3.建設工事期間中の周辺交通問題や騒音問題は、吹田市と募金団体とで対応するのですが、施設の供用開始後は募金団体が解散してしまいます。募金団体解散後は、ガンバ大阪と吹田市とで協力して、周辺交通問題や使用開始後の騒音問題などに対応するよう、別途の協定書を締結する予定です。指定管理者の条件につけることも検討しています。
4.スタジアム周辺整備についても、ガンバ側の負担とし、市は一切の費用負担がありません。
以上、4点について市の公式見解を得ました。
私としては、市民負担が回避できればいいのです。ガンバ大阪やメインスポンサーであるPanasonicの永続性を言い出したら、反対のための意見にしかなりませんのでやめておきます。そもそも、頭から反対している訳ではありません。それは11月23日にガンバ大阪の金森社長に伝えた通りです。
ただ、この理事者答弁には法的な拘束力がありません。私は、ずっと地方自治法第100条に規定がある調査特別委員会を作って、議論に法的な拘束力を持たせ、内容を担保すべきであると言ってきましたが、まずは理事者の言説を信頼するところから始めてみます。上記、4点を覆されたら、それはルール違反になりますので、ルール違反にはルール違反なりの対応をすることになることを、お含み置きください。ガンバ大阪が誠実に約束を履行することを信じています。
未だにハッキリとしないのは、市民の熱です。本当に吹田市民はこのサッカー専用スタジアムを市営で保有することを求めているのでしょうか。署名が20万通集まったといいますが、それは単に「大規模なサッカースタジアムが吹田市にあればいい」という程度の認識だと思いますし、20万通が全て有効署名かどうかの精査はありません。ガンバサポーターも私へ実名で意見を寄せられる方はまともな方ばかりで、心底、サッカーを愛しているがゆえに、どうしてもスタジアム建設に協力して欲しいという気持ちが表れていました。その分は心を打たれましたし、きちんと返事をお返しさせていただきました。でも、トータルとしては、「市民の熱」がどの程度なのかハッキリしないので、住民投票をしてみてはどうかという思いもまだ持っています。20万人署名の内、吹田市民が何名なのかさえ分からない寄せ書きは判断材料にはなりませんし、自治会組織を使って署名集めをした連合自治会協議会の手法は自治会活動の域を超えたもので看過できません。
匿名で意見を寄せられる方は、変人のような人もいました。中には、「俺は神だぞ・・・(中略)・・・許さない」と、本当にスタジアムが欲しいのか、政治的な嫌がらせなのか、申し出者がお子様なのか、よく分からないものもあり、迷惑しました。もうこの手のものは止めてください。
議員や政治家へ何か頼む(とか、何かを伝える)ということ以前に、最低限、見ず知らずの誰かに何かを言う場合のマナーというものがあるはずです。サッカーファンに限らず、匿名や裏舞台でしか何か言えない愚か者はいますが、基本的にそこは相手にしていません。こと、ガンバ大阪のサッカー専用スタジアムについては、サッカーファンの利益よりも、吹田市民の不利益がないということに軸足を置いて考えてきました。その結果、市民負担は回避できたこと、ここにご報告を申し上げます。
サッカーファンおよびガンバ大阪の熱心なサポーターの方に対して、この時点で一言申し上げます。吹田市議会12月定例会は、代表質問の2日目であり、この後に常任委員会審査、本会議採決もあります。いずれの結果になるにせよ12月26日に、正式に決定します。私としては、本会議質問で疑義を質し、一定の整理ができたということですので、考察というよりかは報告と言った方が正確かも知れません。
建設構想についての考察はこれで最後になります。結論を出す前に常任委員会審査で出た意見も見極めて、最終の判断を下したいと思っております。
先日、米寿を迎えられたガンバ大阪吹田後援会長の言葉です・・・「政治の世界に見切りをつけて、次は吹田をスポーツ日本一のまちにしたい」と、おっしゃっていました。私は政治の世界にはまだ見切りをつけてはいませんが、吹田をスポーツ日本一にする、その思いには賛同しています。ガンバ大阪が、子ども達にとってそういう夢を共有できる存在であることは、ずっと認識しております。
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